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痔(いぼ痔・切れ痔)の予防法

 「痔」と言っても色々ありますが、基本的に肛門の病気にならないようにするにはどうしたらよいでしょうか?

 そもそも「いぼ痔」は、静脈の集合体のようなもので、最初は肛門直上の直腸粘膜に、小さな隆起として存在します(隠れ痔)。この状態では、外部(肛門外)も突出するなく、ほとんど無症状で、自分に痔がある、という認識などはまずありません。

 しかし、この小さな隆起が徐々に拡大し、肛門から脱出してくると、「自覚症状」として現れるのです。なぜ、小さな痔が大きく成長するのでしょうか?

 一番の原因は「いきみ」です。いきむということは、腹圧を長時間にかける事です。いきみは、肛門に圧、負担がかかり、徐々に痔を成長させるのです。いきむ時間が長ければ長いほど、いぼ痔のリスクは高くなります。

 また、きれ痔(裂肛)は、便が硬く、便秘傾向になれば、そのリスクはもちろん増加します。では、どのような行為が痔の悪化を招くのでしょうか?


①毎日決まった時間にトイレに行く習慣はやめる

 基本に振り返って考えると、オシッコは、外出の前や、映画の鑑賞などの長時間トイレに行きにくい状態がわかっていれば、事前に行って済ませておく事もありますが、原則的には、「したくなったら行く」のです。

 「私はいつも午前7:30に、オシッコが出るから、5分前にはトイレに行って、出るのを待っている、ということはありません。排尿の原則は「尿意を感じたら出す」が、暗黙の了解です。実は便意も同じなのです。

 便意も無いのに、決まった時間に出るはずだからといって、トイレで出るのを座って待っていきんでいるというのは、全く生理的ではなく、長時間にわたりいきむ原因となるのです。つまり便も「便意を感じたら出す」なのです。もし、「出勤の時間に間に合わない!」というのなら、もう少し早く寝て、早く起きましょう。


②「一度に全ての便を出したい」と思わない

 出したい便が10割あれば、最初の排泄で出るのは、およそ7~8割です。残りを出したいという気持ちもわかりますが、これを無理に出そうとすれば、やはりいきむ時間の延長になります。

 ですから、5分経っても出ない便は、出るのを待つことはありません。早々にあきらめるのも肝心です。


③朝食はしっかり食べる

 朝食によって、胃に食物が入ることで、「胃結腸反射」が発生し、腸の運動が誘発され、便意を引き起こします

 しかし、朝食を摂らなければ、その反射を発生させる機会を失い、楽に排泄するタイミングを失うことになります。さらに、大腸内に長時間便を停滞させることになり、便はさらに硬くなり、排泄も困難になり、いきむ時間を延長させる原因になります。

 ですから、朝食は規則正しい排便には欠かせない存在なのです。やはり、朝の時間は大切です。早寝早起きが基本です。


④シャワーだけで済ませず、ちゃんと入浴する

 暑いからシャワーだけ、という気持ちもわかりますが、さきほども述べましたが、痔は血管の集まりのようなものなので、循環を良くさせる必要があります。

 つまり、ゆっくりとお風呂で温まる事で、血流を改善させることが、いぼ痔の予防になります。可能な限り、湯船でゆっくり温まった方が、痔には良い結果につながります。



⑤飲酒、刺激物の摂りすぎは控える

 飲酒は下痢傾向になります。結局、肛門に負担をかける排泄となります。多少の摂取は、循環も良くなり、やみくもに飲酒を否定するのも、言い過ぎかと思いますが、飲酒は楽しく飲める、常識の範囲内で、飲みすぎないようにしましょう。

 刺激物は消化されずに便に付着することもあるので、肛門皮膚を直接的に刺激します。



⑥便秘しないように気を付ける

 好きでしている訳ではない!と言うのも分かりますが、便秘はどちらかと言うと平均的に大腸が長い女性に多くみられます。また、女性特有の黄体ホルモンの影響で、腸の運動を抑えてしまう事が原因としてあげられます。

 ですから、便秘にならないような工夫が必要となります。薬の力を借りるのももちろん対策の一つですが、⑧で述べる運動も、便秘を予防する画期的な手段です。



⑦妊娠・出産もリスクですが、仕方ないですよね。妊娠前にあるのなら、治療しておきましょう

 女性特有の現象ですが、やはり、妊娠した大きな子宮が、肛門からの血流の還流を阻害し、痔のうっ血の原因になります。

 ホルモンの状態も安定しないので、便秘傾向になり、やはり痔の悪化につながります。また、出産後は、授乳によって水分を失われるので、便も硬くなりがちです。普段よりも積極的な水分の摂取が必要です。



⑧積極的に運動し、運動不足とならないように

 筋トレのような激しい運度は必要ありません。必要なのは、長時間汗をかくような継続する運動です。ここでいう長時間とは30分から1時間程度のことで、週に2回くらいできれば理想です。

 運動後は、シャワーを浴びて、着替えたい、と思えるくらいの汗をかく運動が理想的です。運動は、腸の動きを刺激し、便通に直結します。また、運動は便秘だけではなく、体の多くの事にプラスに働きますので、日常生活には必要となるのは言うもあでもありません。

 当然、運動は体重、関節への体重による負担、血圧、コレステロール、血糖値、尿酸値、発がんリスクなど、全てを低下に導くのは、言うまでもありません。



 つまり、短時間で、スッキリと!という感覚で「快便」が、最も必要です。

 便が硬ければ、肛門皮膚は切れてしまいますし、便秘がちの人は特に意識して、生野菜、果物、水分を多く摂る必要もあるでしょう。特に夜寝る前に冷たい牛乳をコップ1杯ぐらい飲むと効果があります。

 長時間座っている人、立ったままであまり動かないで仕事をしている人は、適度に運動することも大切です。食事に関しては、ワサビ、カラシ、コショウなどの刺激物は程々にして下さい。アルコール類は残念ながら?痔には良くありません。

 また、正常な排便回数というのは、個人差があり、1日3回から、3日に1回と、結構幅があるのです。

 患者さんの中には「痔の手術をしたらもう2度と痔になりませんか?」という質問をする方がいらっしゃいますが、これは残念ながら「NO」です。

 また、「再発はしませんか?」と聞かれることもありますが、再発とは、手術をした同じ場所が痔になった場合を再発といい、異なる場所に痔ができた場合は再発ではありません。

 痔になりやすい場所は、肛門内の血管の走行上、3ヶ所あります。従って、再発は少ないが、2度、3度、痔になることは普通にあり得る話です。

「短時間の快便・健康的な生活」
、これが痔にならない秘訣です。

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